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昨日、一日中アヌシー湖周辺を歩き回り、その自然のとりこになった私である。こりゃ、夕日に浮かび上がるアルプスの山々は絶景に違いないと思い湖畔に出向くこととした。 夕日といっても、このあたりの日没は午後10時前である。夕食後にと思ったが、金がない。5ユーロで若者に人気のホットサンドとコーラを夕食代わりに9時ごろ向かった。夕日は絶景、それを言葉で語るボキャブラリーをもたない。いずれ写真で紹介しよう。 さて夕日を見るために出向いた湖畔だが、そこには巨大なスクリーンがはられている。その前にはスクリーンが組まれ、日本で言えば坂田明ばりのフリージャズを演奏していた。最初はうるせえなあと思っていたが、立ち止まって写真をとっているとグイグイ引き込まれていく。最後には手拍子をし一緒にスイングしていたから、中々のバンドなのだろう。是非、CDをとも思ったのだが、ボンジュールとメルシーではいかんともできない。残念である。 ああ、皆は今日はこのコンサートを見にきたのだと思ったのだが、終わっても誰も立ち去ろうとしない。それどころか、ドンドン人が集まってくる。そういえばアニメーションの野外上映は最終日だと思ったけど今日だったかなと思いなおし多くの観客同様、芝生に腰をおろし、事の顛末を見ることとした。 すると来るは来るは、次から次に人が押し寄せてくる。中央公園の全てより広いのではないかと思える、その広場は既に満杯。少なめに見ても1万人はくだらない。2万いやもしかしたら3万人かもしれない。 思わずオイオイ皆、どうしたんだ。たかがアニメーションの上映会だぜ。スマップやサザンが来るんじゃないんだぜと叫びたくなる。 海外を旅していて数々のカルチャーショックに出会ったが、これほどはあるまい。 いったいフランス人にとってアニメーションとは何なんだ。 追伸 上映前の前座をつとめたジャジーでファンクなバンドは一部の観客には受けていたが全体的には今一だったようで、たぶん「ノリが足りんからアンコールはやめておくぜ」といでもいったのだろう。気まずい雰囲気を残し演奏を終えた。クールな演奏だったのに、少し残念である。
by oyakatu01
| 2009-06-13 13:25
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